どうも、おときちです!
前回までの記事では、
株式投資を利用して賢く資産形成をしていきましょうというお話をしてきました。
では、株はいつ買っていつ売ればいいのでしょうか。
今日はタイミングについ徹底解説していきます!
株式の買いタイミング、売りタイミング
最初に結論を言ってしまうと、
「毎月コツコツ買う、お金が必要になったら売る」が理想です。
「え!?安い時にたくさん買って値段が上がったら売るんじゃないの!?」と
思われた方も多いのではないでしょうか。
今自分が買おうとしている株が客観的に見て安いのか高いのか、
判断ができる方はそのやり方で
キャピタルゲイン(売却益)を得るのもありかと思います。
しかし、初心者はもちろんのこと、
経験豊富な投資家であっても株価の
上下を予測することはほぼ不可能です。
そしてほとんどの方が投資を始める動機は、
将来に備えるためではないでしょうか。
そういう方には、一度にキャピタルゲインを得る方法よりも、
定期的にインカムゲインを得ながら
中長期的に積み立てる投資方法が向いています。
過去どういう出来事に連動して株価が上下したかは
データで見ることができますが、
これは競馬などのギャンプルでも同じです。
賭ける馬を決める時、過去どのようなレースで
どのような戦績を残しているかは見ることができますが、
それが今回のレースにも当てはまるかどうかは誰にもわかりません。
100%競馬で勝てる人は存在しないはずです。
そのため当たったり外れたりするのです。
完全に運ではなくある程度の予想はできますが、
もはやくじのようなものですよね。
株価を読むのもそれと同じくらい難しいことです。
昨年1月に中国でコロナのニュースが出た時、
世界中でこんな大変な事態になると誰が予想したでしょうか。
また、それによりガクッと下がった株価が、
1年足らずでここまで持ち直すとは誰が予想できたでしょうか。
このように、結果としてその出来事を見てみると
何となく読めるような気がしてくるのですが、
未来のことを予測しなさいと言われても、
できない方が普通なのです。
ドルコスト平均法を活用する
そこで私がオススメするのは、ドルコスト平均法です。
これは前回の記事でも紹介しましたので、
簡単に触れておきたいと思います。
ドルコスト平均法とは、毎月決まった額をコツコツ積み立てる投資方法で、
株価が高い時は買える数量が減りますし、
株価が安い時は購入数量が多くなります。
こうすることで、株価の上下に
左右されない安定した資産形成が可能です。
この投資方法では、多少株価が下がっても
元本割れする期間がほとんどありません。
逆に、株価が急上昇しても大きなキャピタルゲインは
得られないというデメリットもあります。
買いや売りのタイミングに関しても、
この方式であればいつ投資を始めても、
いつ換金しても、結果はそれほど変わりません。
そもそも私がおすすめする投資方法は、
老後に備えて年金がわりの資産を作ることですので、
中長期的に投資する前提になります。
半年間定額を積み立てても大した額にはなりませんが、
これを30年続けるとすると、たとえ月1万円でもとんでもない額になります。
この中長期的な投資の旨味を活かすためには、
投資信託やETFなどをうまく活用してインデックス投資を行いながら、
リスク分散することが重要です。
前回までの記事でお話ししましたが、
投資信託やETFはお中元の詰合せパックのようなもので、
何十社、何百社の会社の株価が一つの商品に組み込まれています。
以下の画像は、個別株(コカ・コーラ社)の
ここ5年の株価と、アメリカ有力企業500社のインデックス、
「S&P500」を比較したものです。
見ていただければわかる通り、
コカ・コーラ社はS&P500にも含まれている超優良企業ですが、
時期によっては乱高下を繰り返しています。
しかし、優良企業の詰合せであるS&P500は、
安定して右肩上がりを続けています。
コロナショックの2020年春頃には下落していますが、
半年足らずで元のラインに復帰しているのが見て取れます。
S&P500にはコカ・コーラ社も含まれていますが、
他の499社によってリスクが分散されていることがわかります。
このように、多くの会社に投資することで
リスクを分散することができ、
価格下落のリスクを最小化しながら安定した成長を得ることができます。
右肩上がりで伸び続けているということは、
「安い時期に買って高い時期に売る」と
仰っていた方にとって、S&P500の一番安い時期は、
大体の場合「今日」になりますし、
安定して成長を続けていますので、
一番高い時期は「あなたが売るその瞬間」ということになります。
最初に申し上げた「毎月コツコツ買う、お金が必要になったら売る」の
真意がご理解いただけたでしょうか。
「安く買って高く売る」はあくまで個別銘柄に
ギャンブル投資する際の話である、
と覚えておいていただければいいと思います。
リーマンショックやコロナショックなどの
世界を揺るがすような出来事が起きた際によく聞かれるのが、
「損切りした方がいいですか?」「利益確定した方がいいですか?」
「定期積立は一旦止めた方がいいですか?」などといった点です。
そういう方は、以下の画像を見てみてください。
S&P500の、これまでの全期間の値動きを表したチャートです。
2000年にはITバブル崩壊、2007~2008年にはサブプライム問題とリーマンショック、
2020年にはコロナショックと、10年に一度以上のペースで
世界を揺るがす出来事は起こっています。
確かに、その度に株価が下がっているのが見て取れます。
しかし、例えば1991年から20年間持ち続けた人が
2011年に換金したとして、損をしたでしょうか。
2000年から20年間投資を続けた人が
コロナショックの最中に売ったとして、
損をしたでしょうか。
答えはNoです。こういった世界の危機の後にも、
ちゃんと株価は持ち直し、成長を続けるため、
焦って売るよりも持ち続ける方が有効だということがこのチャートに現れています。
そのため、「コロナで状況が悪いから売った方がいいですかね?」と
私に質問してきた人に対しては、
「このままのペースで積立を続けてください。もし余力があれば少し増やしてもいいと思います。」とアドバイスしています。
コロナショックは、成長の中に現れたボーナスタイムのようなもので、
本来であればもっと高かったはずのS&P500が安く買えるのです。
しかしそれに気づかず、
「やばい、株価が下がってきたから損切りしないと」と売ってしまう人が続出し、
どんどん株価が下がっていくのです。
そして、買い増した人たちは10年後や20年後になって、
「あの時買い増しておいてよかった」と安堵するのです。
これができるのは、インデックスファンドの
価値は0になることがありえないためです。
これが個別銘柄と違う点です。
インデックスファンド価値が0にならないカラクリ
皆さんもご存知のように、ここ20年以内だけでも、
JAL、リーマン・ブラザーズ、千代田生命、
トーマスクックなど多くの有名企業が倒産しています。
こういった出来事が数年に1回起きているために、
みなさんは「株は怖い、いつただの紙切れになるかわからない」と恐怖を抱くのです。
しかし、S&P500や日経225には、それぞれアメリカの
有力企業500社、日本の東証一部上場企業225社が含まれています。
これらの企業が同時に全て倒産するという事態は
あり得るでしょうか。私はほぼあり得ないと思います。
第三次世界大戦が起こるような事態になってしまえば話は別ですが、
その際は株どころではないでしょう。
先ほど見たように、S&P500に含まれる
コカ・コーラ社の株価が多少上下しても、
他の499社が吸収してくれます。
これは、色んな業界からの優良企業の
詰合せパックになっているためです。
まとめ
色んな業界のトップ企業が同時の倒産するとは
考えにくいため、インデックス投資が安全だと言えるのです。
株式を買う際は、個別銘柄ではなく
インデックス投資を中心に考えていきましょう。
この記事に出会ったみなさんは、
また10年以内に訪れる世界の危機をもろともせず、
安定した投資を続けていけるのではないかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。