どうも、おときちです!
最近では日本でもCOVID-19のワクチン接種が開始され、
世界的にもワクチンの開発がより盛んになってきています。
そこで今日は、ワクチンの供給に伴い、
活躍が見込まれる会社を紹介したいと思います。
投資は自己責任ですので、リターンとリスクを
しっかり考慮して投資してください。
ワクチンの供給で活躍が見込まれる会社
米国でも、複数のワクチンが認可され接種が進んでいますが、
未完成のワクチンも多く存在します。
過去の歴史を遡っても、今回のように
パンデミック中のワクチン開発が数ヶ月で完了した前例はありません。
複数のメーカーからワクチンを調達、配布し、
とにかくウイルスの流れを止めるということが最重要課題となっています。
そのため各企業はいち早くワクチンを開発するべく、
開発競争が熾烈になってきています。
危機に瀕しているのは人命だけではありません。
政府もワクチンに多額の資金を費やしています。
スムーズに開発が行われないと困るわけです。
政府と同じように投資家もまた、
ワクチンを開発している企業に多額の資金を投じています。
政府もウォール街もメインストリートも、
ワクチンの配備が景気回復一役買うことを期待しているのです。
ここでは、ワクチンに取り組んでいる7つの製薬会社の間で
どのように開発レースが形成されているかを見てみましょう。
ファイザー(PFE)とバイオンテック(BNTX)
イギリスは2020年12月に
このコンビのワクチンを認可しました。
大規模な臨床試験実証されたCOVID-19ワクチンの初のクリアランスを記録しました。
このワクチンは95%以上の有効性が示されています。
ファイザーは第3四半期に、
1億回分のワクチンを追加購入することについて
米国政府と協議中であると発表しました。
これは、米国が以前に購入に合意していた2億回分に加えて、
さらに1億回分の購入ということです。
ファイザーは2021年の財務ガイダンスの中で、
ワクチンだけで約150億ドルの収入が得られる可能性があると述べています。
これはファイザーの予想総収入594~614億ドルのかなりの部分を占めています。
12月に米国で緊急認可が下りた直後の第4四半期の売上高には、
1億5,400万ドルが貢献しています。
それに伴い12月に株価が最高値をつけました。
12月の直近の最高値からそれぞれ約17%、9%下落しています。
モデナ (MRNA)
ファイザー/バイオンテック社のワクチンが認可された数日後、
有効率94%以上を誇るモデナ社のワクチンが米国で認可
モデナ社は1月26日の時点で、政府に3,000万本以上のワクチンを供給していました。
それを受けて2月25日に第4四半期の業績を報告し、
その時にはワクチンの売上高と2021年の見通しについて
より詳細な数字が発表される見込みです。
これまでのところ、昨日の終値でMRNAの株式は
昨年と比較して60%以上上昇しています。
アストラゼネカ(AZN)
今や、COVID-19のワクチンを見つけることは世界的な目標となっており、
世界中の企業はこの追求に向けて開発を加速させるため、英知を結集させ始めています。
英国の製薬大手アストラゼネカの場合、
同社はオックスフォード大学の研究者と協力を開始しました。
同社の通常の冷蔵保存が可能なワクチンが英国で認可され、
米国でも大規模な試験が進行中です。
アストラゼネカ社は、今年末までに30億回分に迫る
製造能力を提供するために、
多くの地域で流通をカバーする複数の契約を締結しています。
昨年11月半ばに株価が急上昇しましたが、
その後は下降傾向です。
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
みなさんご存知ジョンソン・エンド・ジョンソンです。
アストラゼネカのワクチンは、
通常の冷蔵庫の温度で保存することができますが、
効果を発揮するには2回分の投与が必要です。
医療大手のジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンには、
より高い温度での保存が可能であること、
そして1回の投与で済むことから、多くの期待が寄せられています。
世界的に見ると、第3相試験の結果では、
中等度から重度のCOVID-19の予防に66%の有効性が示された。
この段階での予防効果は米国では72%でしたが、
中南米と南アフリカでは57%でした。
しかしジョンソン・エンド・ジョンソンがさらに有望なのは、
すべての地域で重症化予防に85%の有効性を示している点です。
全世界で有効なワクチンができれば、
COVID-19に関連した入院数や死亡数の現象に一役買うことができます。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは今月初め、
米国食品医薬品局に緊急使用承認を申請し、
承認後すぐに出荷を開始する準備ができていると発表しました。
同社は今年、世界で10億回分以上のワクチンを生産することも可能だとしています。
株価は昨年末からじわじわと上昇傾向で、ここ1ヶ月は少し下落しています。
ノババックス(NVAX)
ノヴァヴァックス社は、英国と米国で
ワクチン候補として第3相試験を開始しました。
同社によると、このワクチンはCOVID-19に対して
高い臨床効果を示した初めてのワクチンだと言います。
また、急速に拡大している英国と
南アフリカの両方の亜種に対しても有意な臨床効果を示したとのことです。
ノヴァヴァックス社のワクチンは、
通常の冷蔵温度でも安定しており、
すぐに使えるものとして出荷されます。
同社は、政府の承認を得た後には、Emergent BioSolutions社(EBS)と
提携してワクチンを展開しています。
今月初め、Novavax社は米国や欧州を含む複数の
規制当局との間でローリング審査プロセスが開始されたと発表しました。
同社はこれまで紹介した中では最も後発のため、1月末に株価が急上昇しました。
現在は上昇は落ち着き、少し下降傾向です。
イノビオ・ファーマシューティカルズ(INO)
イノビオのワクチン候補は、輸送には特殊な装置が必要になりますが、
保管や輸送中に凍結させる必要はありません。
2020年11月、同社は米国国防総省が資金提供する
第2/3相臨床試験の第2相セグメントの開始を発表しました。
それに伴い12月に第2相セグメントの最初の被験者に投与したと発表しています。
グローバルXのリサーチアナリスト、アンドリュー・リトル氏は、
イノビオ社は予想収益に基づいて大幅な倍率で取引されており、
その評価に拍車がかかっていると述べています。
株価は2月に入ってからは上昇傾向です。
CureVac (CVAC)
リトル氏はまた、ドイツのバイオテクノロジー企業であるCureVac社にも注目していると発言しています。
同社は、ドイツの製薬会社バイエル、
英国のグラクソ・スミスクライン(GSK)と提携しています。
キュアバック社は2月に、第2b/3相試験中の第1世代ワクチン候補に加えて、
新たなワクチンの開発を発表しました。
これはグラクソ・スミスクライン社との既存のチームワークをベースに、
1本のワクチンで複数の新種ワクチンを市場に投入できる
次世代ワクチンプログラムの構築だ、と評されています。
株価を見てみると、昨年12月より上昇傾向で、
現在は少し落ち着いている状況です。
まとめ
今日は製薬系の会社に絞って紹介しました。
ワクチンが開発されてから我々の手元に届くまでには様々な会社が関係します。
例えば低温輸送が得意な会社、保管用の冷蔵庫を製造販売している会社、
低温保管用の倉庫会社などです。
製薬会社以外の関連企業について調べてみると、
新たな発見があるかもしれません。