どうも、おときちです!
少し株の勉強を始められた方から必ず聞かれるのは、
NISAとiDeCoはどちらかお得ですか?という点です。
結論から言ってしまうとどちらもメリットと
デメリットがありますので、順番に解説していきます。
目次
NISA(ニーサ)とは?
まずはNISAについてお話ししたいと思います。
NISAというのは、金融庁が実施している投資推進政策の1つです。
元々はイギリスのIndividual Savings Account (個人貯蓄口座)というシステムで、
日本のNを先頭につけてNISAと呼ばれています。
端的にいうと、一定の額内であれば
利益にかかる税金を免税しますよ、という仕組みです。
実はNISAには普通のNISAとつみたてNISAがあり、
投資金額や期間など少しずつ違いがあります。
そして、NISAとつみたてNISAは併用できず、
どちらかしか利用できません。
夫婦で分けている方も多いようです。
簡単に違いを説明すると、
つみたてNISAは毎月自動でコツコツ貯める用、
普通のNISAは自分で運用したい方用というイメージです。
投資対象の商品も、つみたてNISAは基本投資信託のみですが、
NISAの場合は個別株にも投資ができます。
初心者はつみたてNISA、
投資の知識がある方はNISAがオススメです。
NISA(ニーサ)のメリット
NISAの1番のメリットは、
やはり税金がかからないという点です。
これは「投資額が範囲内であれば」という条件付きのため、
利益額には関係がありません。
極端な話をすると、つみたてNISAで
投資をした40万円が1年で400万円になったとしても、税金はかかりません。
「投資額」が範囲内であれば良いのです。
課税口座で運用をすると、
売却益に対して20%の利益がかかりますので、
実際かなりお得と言えます。
次にメリットとして挙げられるのは、
投資先商品が安全である点です。
つみたてNISAの投資先は、
金融庁のチェックを通過した商品のみです。
そのため、ぼったくりのような手数料が
乗せられている商品や、
成長が見込めない商品は排除されています。
やはり国が推進している制度で
損をしてほしくないという気持ちの表れでしょう。
3つ目のメリットは、自動引き落としで
気づかないうちに資産形成ができる点です。
これはつみたてNISAの話になりますが、
定額引き落としによる積立が可能で、
私の場合は毎月33,333円、年間40万円を超えないように投資設定を行っています。
毎月自動で引き落とされるので、
忘れた頃に「もうこんなに貯まっているのか」とびっくりすることもあります。
私のように貯金が苦手な方に特におすすめで、
強制的に差し引かれるというのは意外にも魅力的です。
余った資金を毎月積立ようと思ってもお金は余らないものなのですが、
先に引き落とされてしまうとなると、
無意識に生活の方をその額に合わせようとしますので、
自然と資産が形成できます。
一方でデメリットもあります。
NISA(ニーサ)のデメリット
1つ目は、投資先の商品が限定的である点です。
これはメリットのところでも触れましたが、
つみたてNISAの対象商品は金融庁によるフィルターがかかっています。
そのため、自分が投資したい商品が
対象外の可能性もあると思います。
しかし、個人的な見解ですが、初心者が投資すべき
安全なファンドはほとんど含まれていると考えて良いと思います。
実際には投資先が見つからなくて
困ってしまうような事態に陥ることはありません。
2つ目のデメリットは、損益相殺ができないことです。
普通の課税口座であれば、ある投資に損失が出ていれば、
利益が出ている他の投資と合算・相殺することができ、
利益をなかったことにできます。
例えば、ある投資で100万円の利益が出ていても、
別のところで200万円の損失が出ていれば
マイナス100万円とカウントされ、
利益が出た100万円に対しては課税されません。
これを損益通算といいます。
また、本来損失が出れば、
今後3年間はその損失を繰り越せるのですが、
NISAではそれができません。
今年100万円の損失が出て来年100万円の利益が出たとすると、
普通の課税口座では利益ゼロと計算され税金は発生しません。
しかし、NISA口座では損益の繰越ができないため、
今年NISA口座で100万円の損失が出ても、
来年NISA以外の口座で出た100万円の利益を相殺することはできないのです。
個人的にはそれを考慮しても
40万円(20年間で800万円)の非課税枠には十分メリットがあると思っているため、
NISAを利用しています。
ご自身で目的に合った投資方法を考えてみてください。
iDeCo(イデコ)とは?
さて、ここからはiDeCoについてお話ししていきましょう。
たまにDCについても聞かれますが、
DCとiDeCoは本質的に同じため、
合わせて解説していきたいと思います。
そもそもiDeCoやDCとは何でしょうか。
Defined Contribution Plan の略語で、
日本語でいうと確定拠出年金です。
iDeCoはこれに"individual" がついたものです。
DCは企業型、iDeCoは個人型の確定拠出年金です。
DCは企業が加入してお金を出してくれるシステム、
iDeCoは個人でお金を積み立てるシステムだと覚えておいてください。
「年金」という言葉が入っている通り、
老後に備えて積み立てる私的年金です。
くだけた言い方をすると、
「国からもらえる公的年金が少ないので個人で年金を積み立てませんか?」というシステムです。
似ている制度に個人年金保険がありますが、
これとは少し違いますので注意してください。
個人年金保険は大きく資産が増えることはありませんが、
元本割れのリスクもありません。
定期預金のようなものです。
確定拠出年金は、投資信託のように運用を行い、
複利を利用して資産を増やしていくシステムです。
大きく増える可能性もありますし、
瞬間的に見れば元本割れのリスクもあります。
つみたてNISAと同じく毎月定額を積み立てていく方法に
変わりはないのですが、基本的に60歳までは引き出すことができません。
ではメリットとデメリットを見ていきましょう。
iDeCo(イデコ)のメリット
メリットの1つ目は、掛け金が全額控除対象となることです。
会社員の場合ですと毎月23,000円(年276,000円)まで
拠出することができるのですが、
これは全額所得控除されます。
ということは、年収から276000を引いた分に
所得税が課税されることになります。
シンプルにいうと、自分のために
資産形成をしているのに税金が安くなるということです。
企業型のDCであっても、個人の拠出分は控除対象となります。
2つ目のメリットは、運用益が非課税ということです。
NISAのところでもお話ししましたが、
通常の投資の場合、運用益に対して約20%の税金がかかります。
しかし、確定拠出年金の場合は
運用益が非課税になります。
またNISAと同じく、利益をそのまま再運用しますので、
複利を利用して資産形成を行うことが可能です。
3つ目のメリットは、受け取り時の税制優遇です。
確定拠出年金の受け取り方法は2つあり、
一括で退職金のように受け取るか、
年金のように月額で受け取るかが選べます。
前者の場合は1500万円まで非課税で受け取れますし、
後者の場合も公的年金との合算で優遇措置が受けられます。
もちろんデメリットもあります。
iDeCo(イデコ)のデメリット
まず、元本割れのリスクです。
これはなんどもお話ししているように、
投資商品ですので値動きがあり、
一時的に元本割れをするリスクがあります。
しかし別の記事でもお話しした通り、
中長期的に持っていれば株価は持ち直すので、
あまり気にする必要はないと思います。
次に、選べる投資先商品が少ない点です。
NISAであれば、100商品以上から投資先を選べますが、
確定拠出年金はそれほどバリエーションがありません。
私が実施している会社では、国内債券、
海外債券、国内株、海外株、定期預金など、
10種類程度しかありません。
投資の知識があって、自分でこだわって
投資をしたい方には向かないかもしれません。
最後のデメリットは、60歳まで引き出せない点です。
投資家の中には、常にアンテナを張って
新しい投資にどんどんチャレンジしていきたいタイプの方もいます。
確定拠出年金は、基本的には一度拠出した資金は
60歳まで引き出せませんので、
他の投資に切り替えることはできません。
しかし、確定拠出年金の中の投資先商品の内訳は
変更可能ですので、時代に応じて分散することも可能です。
まとめ
このように、NISAも確定拠出年金も
それぞれメリットとデメリットがありますので、
完璧な投資は存在しません。
ご自身の目的に合わせて計画的に
資産形成していくことが重要です。
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